位牌の大きさはどう決める?サイズ選びのポイントを紹介

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位牌は故人の代わりとして供養の対象になる存在ですので、故人にふさわしいものを選ぶことが大切です。

位牌の大きさは地域や宗派などにとらわれることはありませんが、作った後で「サイズが大きすぎて仏壇に入らなかった」「他の位牌とのバランスがおかしい」なんてことになると大変です。

そうならないためにも、位牌の大きさなどサイズ選びをしっかり把握しておく事が大事です。

サイズ選びは4つのポイントで考える

ここでは、以下の場合について、それぞれの位牌のサイズ選びのポイントをご紹介します。

初めて作る位牌は仏壇やご本尊とのバランスを考えて

仏壇の主役はご本尊と位牌ですので位牌の大きさに合わせて仏壇を選ぶというのが本来の形ではありますが、仏壇を置くスペースが限られる現代の住宅事情では、先に安置する仏壇を決めてから位牌の大きさを考えたほうが良いでしょう。

初めて位牌を作る場合は、仏壇の内部の作りに合わせて選ぶことが大切です。

位牌を安置する場所(基本的にはご本尊の下の段)の寸法を把握し、仏壇の内寸に合ったサイズの位牌を選びましょう。

上置き仏壇の場合は、4寸~4.5寸、台付き仏壇の場合は4.5~5寸が一般的なサイズとなります。

初めて位牌を選ぶ際にもう1点注意すべきなのは、仏壇に安置するご本尊より小さい位牌を選ぶことです。

座像でも立像でもご本尊が仏像の場合は仏像光背を含めた全高より小さく、ご本尊が掛軸の場合は掛軸表具の全高より小さくします。

位牌のサイズについて

位牌のサイズ表示は基本的に「寸」が用いられ、全高ではなく札丈で示されます。
1寸=3.03cmですので、4寸の場合は3.03×4=12.12cm程の札丈の位牌ということになります。

ただし、実際に仏壇に安置する場合には札丈ではなく全高が重要となりますので、必ず全高を確認しましょう。

また、同じ4寸でも位牌の種類やデザインによってサイズは微妙に変わってきますのでご注意ください。

複数の位牌がある場合は先祖代々より小さく

仏具の配置についてはあまり神経質になる必要はありませんが、位牌については気を遣う必要があります。

初めて仏壇に位牌を置く際は個人のものだけでなく、たくさんいる先祖のための「○○家先祖代々の霊位」の位牌も一緒に置くことが大切ですが、その際に個人の位牌が先祖代々の位牌より大きくなるというのは良くありません。

一般的には先祖代々の位牌を十としたら、個人のものは七くらいの大きさのものを選ぶのが妥当とされていますが、先祖代々のものより大きくならなければ問題はないでしょう。

しかし、その家にとって故人への思い入れはそれぞれですので、大きな功績を残した人や印象深い人であれば、先祖の位牌と同じ大きさか、先祖の位牌より大きくすることもあります。

いくつかの位牌が仏壇に並ぶときは、並べる順序があります。
仏壇に向かって右奥が最上位ですので先祖代々の位牌を、次いでその左、一段下がって右、次いでその左という順序で並べていくようにしましょう。

夫婦の位牌は同じ大きさ、連名も増えています

夫婦の位牌の場合については、一家の主である男性の位牌を女性よりも少し大きく作る傾向がありましたが、最近では同じ大きさを選ぶのが一般的となっています。

位牌は本来1名分ずつ作るものですが、夫婦の場合はひとつの位牌に連名で2名分入れることができます。

夫か妻が亡くなった場合、最初から片側を空けた位牌を作られる方もいらっしゃいますが、本来は普通に一人の位牌を作り、もう一方が亡くなったときに夫婦連名の位牌に作りかえるのが一般的です。

幼くして亡くなった故人、水子の位牌は小さめに

不幸にも幼くして亡くなられた故人は、小さめの位牌にされるのが一般的です。
水子の場合はさらに小さい位牌となり、決まった大きさというのはありませんが、先祖代々の位牌よりもひとまわり以上小さく作ることが多いようです。

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