臨済宗の仏壇・仏具の祀り方(飾り方)

カテゴリ:【 臨済宗

仏壇の中心には本尊を安置しますが、本尊が宗派によって違うように、祀り方(飾り方)にも違いがあります。
こちらでは臨済宗の祀り方(本尊・位牌・仏具の配置)について紹介します。

臨済宗の本尊の選び方と並べ方

「衆生縁による」ということで、臨済宗では定まった本尊は立てていません。
ですが、臨済宗十四派と呼ばれるそれぞれの宗派は、各派とも「釈迦牟尼仏」を本尊として祀ります。

そのため、一般家庭での仏壇でも本尊は基本的に「釈迦如来」を祀ることになります。

脇侍については向かって右側に「文殊菩薩」、左側に「普賢菩薩」という場合や、右に「達摩大師」、左に「観世音菩薩」などいろいろです。

また、妙心寺派では向かって右側が「達磨大師」や「無相大師」、左が「無相大姉」や花園法皇」などが多いですが、まずは菩提寺などに相談されたほうが良いでしょう。

臨済宗の本格的な仏壇の祀り方

位牌は仏壇中段の左右に安置します。
仏壇に向かって最上位となる右奥に先祖代々の位牌を安置し、次いでその左、一段下がって右、次いでその左という順序で並べていくようにしましょう。

次いで、仏具の並べ方ですが、臨済宗はとくに決まった祀り方はありません。
お寺や仏壇店などで推奨される並べ方はいろいろですが、参考までに祀り方の一例をご紹介します。

上段本尊の前に仏飯器と茶湯器を供え、中段には高坏(高月)や過去帳などを並べます。
下段の中央には玉香炉、その外側に火立(燭台)一対、花立一対は下段のいちばん外側に配置してなるべく生花を飾りましょう。

霊供膳(仏膳椀)を供える場合もこちらの下段に置きます。

仏具が納まりきらないという場合には、膳引き(仏壇内部に収納されている、前に引き出せる板)を利用すると、見栄え良くすっきりと飾ることができます。

仏壇の手前に置く経机にはリン、香合、マッチ消し、線香差し、前香炉などを必要に応じて並べます。
灯籠を取り付けたり、中段・下段に仏器膳や卓などを使用したりすることで、仏壇は一層華やかになるでしょう。

小型仏壇の場合の臨済宗の仏壇の祀り方

最近ではマンション住まいなどの住環境の変化や仏間が無いなどの理由で、小型タイプの仏壇を選ぶ家庭も増えてきました。
そこで、こちらでは臨済宗で最低限必要な仏具を並べた標準的な飾り方を紹介します。

仏壇に祀る仏具の基本は、三具足と呼ばれる花立・火立・香炉です。
さらに花立と火立をひとつずつ加えたものを五具足といい、この三種類の仏具が全ての宗派の基本となります。

五具足が正式な仏具となりますが、仏壇の形や大きさによって三具足でも問題ありません。

上段の中央に本尊、その左右に宗祖名号の描かれた掛け軸を祀ります。
位牌は本尊より一段低い位置の右に安置しますが、狭くて置けない場合は上段の外側でもかまいません。

中段に仏飯器と茶湯器を配置し、下段に花立、火立、香炉、リンを揃えれば小型仏壇としては十分です。
スペースに余裕があれば中段の外側にお供え物をのせる高坏(高月)や供物台を置きましょう。

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