天台宗の本尊と脇侍(脇掛)について

カテゴリ:【 天台宗

天台宗は社会の教科書などにも出てくる最澄によって興された妙法蓮華経を根本経典とし、後生に大きな影響を及ぼしたとされ日本仏教の母とも呼ばれています。

比叡山延暦寺を総本山とし、輪王寺や妙法院、毘沙門堂など門跡寺院も多く、金色堂で有名な中尊寺も天台宗の寺で東北大本山に当たります。

天台宗の本尊や仏壇に祀る際の選び方などについて、天台宗の教えの特徴とともにご紹介していきます。

人はみな平等に成仏できるという教え

中国天台大師智顗が確立した天台宗の教えは「法華経」(お釈迦さまが最後に説いた教え)を根本とした「人はみな平等に成仏できる」という法華一乗の考え方に基づいたものです。

旧来の仏教では修行者を三つの立場に分けて三つの教えを説き、能力によっては成仏できない人もいるという三乗説が主流でした。
ですから、仏の真意はひとつとする一乗の教えを最上の仏道とし、ここにすべてが包括されていると唱えた天台宗の教えは画期的なものでした。

この一乗思想に加えて菩薩戒、密教、禅もこの精神のなかにあるとした一大円教を説き、日本に伝えたのが最澄(伝教大師)です。

円(完全な教え、天台教理)、禅(座禅の行法)、戒(戒律、大乗戒)、密(密教、呪術的な仏教)がすべて根本的に一致すると捉え、四宗の総合仏教をもたらしました。

天台宗の本尊と脇侍について

本尊 釈迦如来(釈迦牟尼仏)あるいは阿弥陀如来薬師如来大日如来観世音菩薩
脇侍(脇掛) 天台大師・智顗、伝教大師・最澄

釈尊(お釈迦様)は久遠実成無作の釈迦牟尼仏を本仏(何度も世に現れて法華経を説く永遠の仏)としています。

本仏は衆生済度のためにさまざまな諸仏・諸尊に姿を変えて衆生を救っているという教えに基づき、特定の一仏を本尊とするように定めていません。

天台宗の総本山である比叡山根本中堂の本尊は釈迦牟尼仏ではなく、薬師寺如来が本尊として祀られています。

仏壇に祀るための選び方と並べ方

天台宗の本尊は「釈迦如来」になりますが、「阿弥陀如来」や「観世音菩薩」でも問題ないといわれています。
ただ、一般的なご家庭の仏壇では、本尊として「阿弥陀如来」を祀ることが多いようです。

中央に「阿弥陀如来」(もしくは「釈迦如来」)、向かって右側に「天台大師」、左側に「伝教大師」を配置する形になります。

最近では、本尊には掛け軸ではなく、「阿弥陀如来」の仏像をお祀りになる方が多くなっています。


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